先日、当社が講師を務めるセミナー「地域名+サービス名でAIに選ばれるための AIO・LLMO 対策入門」を開催いたしました。地域で事業を営む多くの経営者・実務担当者の皆さまにご参加いただき、会場は熱気に包まれました。ご参加くださった皆さま、誠にありがとうございました。
本記事では、当日の様子とセミナーの要点をレポートいたします。

「AIに選ばれる」時代の情報整備がテーマ
ChatGPTやGeminiに代表される生成AI、そしてGoogleのAI検索。ユーザーが「どの会社に頼むか」を決めるとき、検索順位だけでなく、AIが「どの会社を、どんな理由で紹介するか」が新しい接点になっています。
本セミナーのゴールは、AI向けの難しい仕組みや裏技を覚えることではありません。
今日のゴール
現状を知り、最初に直す「1ページ」と「1アクション」を決める
この一点に絞り、参加者の皆さまがその場で自社の”AIからの見え方”を確認し、持ち帰れる内容にこだわりました。

AIOとLLMO、そして共通する「情報整備」
セミナーの前半では、まず用語と考え方を整理しました。
- AIO:GoogleのAI検索で見つけられやすくする考え方
- LLMO:ChatGPTなどの生成AIに理解・参照されやすくする考え方
対象は少し違いますが、両方に共通する土台は同じです。それが「情報整備」――SEO・事業者情報・一次情報・第三者評価をきちんと整えることです。
AIは、サイトの1行だけを読んで紹介先を決めるわけではありません。公式サイト、Googleビジネスプロフィール、口コミ、第三者サイトなどを照合し、内容が一致するかを見ながら回答します。だからこそ、大切なのは「情報量」よりも「明確さと一致」なのです。

実践ワーク ― 自社が「AIにどう見えているか」を確かめる
本セミナーの中心は、参加者ご自身のスマートフォンやPCで行う実践ワークです。普段お使いのAIに、実際に質問を投げかけていただきました。
ワーク① まず相談する
「【地域名】で【サービス名】を頼むなら、どんな会社を選ぶべきですか?」
→ AIが示す”選定基準”を確認し、自社サイトにその判断材料が書かれているかを見る
ワーク② 候補を比較する
「【地域名】で【サービス名】を頼める会社を3社、特徴と選ばれる理由を比較してください」
→ 自社が候補に入るか、入らないなら競合がどんな理由で選ばれているかを見る
ワーク③ 悩みから聞く
「【地域名】で【困りごと】を相談できる、信頼できる会社を教えてください」
→ 実際の見込み客に近い”困りごと”起点の質問で確認する

ポイントは、結果を「出た/出ない」だけで判断しないこと。会社名・住所・サービス内容が正しく紹介されているか、競合がどんな根拠で選ばれたのか――そこにこそ、改善のヒントが隠れています。

AIが紹介しやすい会社には「根拠」がある
後半では、AIに紹介されやすい会社の共通点を整理しました。それは、抽象的な自称ではなく、紹介理由に使える”事実”を持っていることです。
| 紹介しやすい会社 | 紹介しにくい会社 |
|---|---|
| 誰に・どこで・何を提供するか明確 | トップを見ても何の会社か不明 |
| 実績件数・創業年数を数字で示す | 「高品質」「実績豊富」だけ |
| 数字に基準・対象・出典がある | 数字の意味や時点が不明 |
| 資格・受賞歴を更新して公開 | 資格・受賞歴が未掲載 |
| サイトとGBPの情報が一致 | 住所・電話・サービス表記が不一致 |
さらに、AIに伝わりやすい会社が備える「4つの情報資産」もご紹介しました。
- 正体:会社名・所在地・連絡先
- 専門性:対応サービス・料金・対象
- 信頼の根拠:実績・事例・口コミ・資格
- 機械判読性:見出し・内部リンク・構造化データ
資格や受賞歴を持っていても、Webに出していなければ、顧客にもAIにも「存在しない」のと同じ。「良い会社です」と100回書くより、施工事例を1件、地域・課題・対応・結果付きで掲載する方が、はるかに強い情報になります。
最初の改善アクション ― 今月中に、まずここまで
セミナーの締めくくりは、参加者一人ひとりが「今日から直す1つ」を決める時間です。
優先度A(まず不一致をなくす)
- GBPの会社名・カテゴリ・住所・電話・営業時間を確認する
- Webサイトの会社名・住所・電話を統一する
- 重要サービスページに「地域・サービス・強み」を明記する
次に追加する
- 資格・受賞を最新化 / 実績数字を1つ / 直近事例を1件
10記事の薄いブログより、売上につながるサービスページ1枚を具体化する――その優先順位を、明確にお持ち帰りいただきました。
懇親会 ― 学びを、つながりへ
セミナー終了後には懇親会も開催。業種や地域を越えた経営者同士が、当日の学びや自社の取り組みについて語り合い、和やかな交流の時間となりました。

おわりに
AIO・LLMO対策の第一歩は、AI向けの裏技ではありません。
会社の正体・サービス・地域・選ばれる根拠を、Web上で”事実”として明確にすることです。
AIに選ばれる前に、まずはAIが紹介できる材料をこちらから用意すること。今日の気づきから、まず1つだけ改善を始めてみてください。
株式会社ストーンシャープでは、AIO・LLMO対策やWebサイト・Googleビジネスプロフィールの情報整備について、実務に即したご支援を行っています。ご相談はお気軽にお問い合わせください。
本セミナーにご参加いただいた皆さま、あらためてありがとうございました。
